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光線

「色彩」を勉強するためのやつ、か、文章貯めとくやつ

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S.S.3 夢

曇った、巨人が窒息してしまいそうな夜空の下で、僕は草原に立ち、眼を見開いていた。
僕は、悪夢を見た。

それはそれは恐ろしい悪夢を、僕は見たのだ。
その悪夢は僕を刺激し、視界を曖昧にし、更に僕に躍動を与えた。
放っておけば僕は狂人のように駆け回り始める。
そんな予感がする。

恐怖とかじゃなくて、とにかく頭の中で何かが爆発するような気分だ。
遠くの空ではグリフィンの強靱な羽ばたきが何かの暗示のように聞こえている。
僕は興奮を抑えるために、そして気を紛らわすために、カルシウム入りのチーズの袋を破り捨て、中身をむさぼった。

心臓が突風にさらされている。
身体があまり言うことを聞かない。
それでも僕は、なんとかチーズを口の中に押し込む。

次の瞬間。
グリフィンが僕目掛けて着地し、僕の手からチーズをうばいとってしまう。
なんてことだ。
僕は湧き上がる怒りを抑えることができない。
その、突発的な怒りは、例えば駄々っ子が自分の欲しいものを親にねだって足を踏み鳴らすような怒りとは訳が違う。
もっと、純粋な生物学的な怒りだ。

気づくと僕は、そのグリフィンを殺し、皮を破り、肉を食らっていた。

とにかく、僕は悪夢を見たのだ。
それはとても恐ろしい悪夢だったのだ。
早いとこなんとかして気を静めないといけない。
このままでは、きっと、発狂してしまう。
血でベタベタの両掌を見つめながら、僕は湧き上がる躍動と闘った。
しゃがみこんで、眼を瞑って、
じっと耐えた。
瞼が燃えるように熱い。
身体中から火花が飛んでいるのではないだろうか。
おそらく、今の僕の姿を誰かが見たら、道化師が魔術の練習をしていると思うに違いない。
指先から金色の火花を出し、
たくさんの汗を流しながら、

僕は耐えた。

躍動が、僕の体内で血管を手繰り寄せ、僕を人形のように操ろうとしている。
僕は必死に耐えた。
眠りに就くことなく、ひたすら、僕は耐えた。

気がつくと、もう夜はあけていた。
暁が闇をさらう。
閉じたままだった眼を、僕はゆっくりと開いた。
するとまず、グリフィンの嘴の辺りに、僕のチーズが転がっているのが視界に入る。
僕はそれを拾い、
グリフィンの涎が付いてない所を齧り、しばらく茫然とした。

死体の赤と黒、冷たい空気。
そしてチーズの風味。
僕は悪夢の余韻に耐え切ったのだ。
達成感に差す朝日。
流した汗が、火照った身体に心地よかった。

ところで、あれ、どんな夢をみたんだっけ
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